無事に18頭全員卒業することができました。
たくさんのお祝いの言葉やねぎらいの言葉をありがとうございます。
陽気のせいか、もう泣けて泣けて仕方ありませんでした。(それ花粉症じゃ…)
うれし涙ですが、それよりも安堵の涙のほうが大きかった気がします。
山で遭難して長いこと彷徨い続け、諦めかけてたら救助ヘリが来たような、そんな気分?
私は、多頭崩壊レスキューにおいても保護活動でも、保護することがゴールではなく、
猫たちの20年間を託せる里親さんに繋げることができて、助けたことになると思っています。
宮代っ子全員をきちんとした里親さんに譲渡できた今、
やっと、やっと自分の気持ちが救われました。
昨年2月にシェルターを閉鎖してからは私がひとりで責任を負う形でした。
と同時にコロナ渦。予定していたイベントも譲渡会も出来なくなり、
終わりのないトンネルを目隠しされて歩いているような真っ暗な気持ちになりました。
ひとりでは無理でした。
手を差し伸べてくれる仲間がいて、預かりさんがいて、支援してくださる方がいて、
たくさんの方々に引っ張ってもらい、背中を押してもらいながらの完走です。
ネコスペと宮代っ子を応援してくださったすべての人にハグ&チューしてまわりたい気持ちでいっぱいですが、ソーシャルディスタンシング中なのでこの場で御礼申し上げます。
たくさんの愛をありがとうございました。
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収支報告です。
ハルミ・パンダ・ココロが我が家に移ってからは、医療費とハルミの療法食だけは支援金を使わせていただいていました。
うちの卒業っ子の里親さんたちが継続して支援金やフードを送ってくださったおかげで今日まで枯渇することがなく活動を続けられました。
そんな立派な里親さんたちに恥じない保護主でありたいと何度も勇気づけられました。
衿を正す機会を与えくださったことにも感謝しています。
残金53,845円で捕獲機トマホークを購入予定です。
捕獲機は、宮代多頭崩壊の主要メンバーであり、現在も宮代町のTNRを続けてくださっている春日部ボラKさんに寄付します。
私は、TNR活動されている方々が全員、春日部KさんのようなTNR+M(マネジメント)をしてくだされば、猫を取り巻く世界は変わっていくのになあといつも思います。
TNRは人間のエゴであると認識しつつ、手術した猫がその後もそこで安心して暮らせるように根気強く地域住民を取り込んで協力してもらう。
Kさんが閉じた現場は猫が増えていません。
不妊手術をしたからといって終わりではありません。
餌やりさんをはじめ、地域住民の意識を変えなければ根本的な解決にはならないと思います。
宮代っ子たちの元飼い主のおばあちゃんは転居先でも無責任に餌やりをし、やはりノラ猫を集めてしまいました。
春日部Kさんが不妊手術をし、ご近所に頭を下げながらフン拾いをしたそうです。
人間はそう簡単には変わりません。
だから「見守る目」がたくさん必要ですし、行政や地域住民が関わっていくしかないと思います。
猫の闇は人間の闇です。
多頭崩壊は、社会からの孤立が原因です。
動物愛護の問題ではなく、社会問題です。
ボランティアだけががんばるのではなく、
近所の猫好きさんも、猫嫌いさんもいっしょに見守っていければ、
猫問題だけじゃなく、地域のコミュニティも良い方向へ変化していくと信じています。
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